試験終了のアナウンス。まだ10問、答えを塗れていない。

とりあえず全部Bにマークして、終わる。この「塗り絵」を、毎回繰り返していませんか。

Part 7を最後まで解き切れない人は、とても多いです。そして、その原因はたいてい「英語力が足りないから」ではありません。時間の使い方が決まっていないからです。

この記事では、塗り絵をなくすための2つのことを書きます。捨てる勇気と、予測力です。

なぜ塗り絵になるのか

答えはシンプルで、時間が足りないからです。

Part 7は54問を約55分で解きます。1問あたり1分。この配分を守れないと、後半で時間が尽きて、最後の10問が塗り絵になります。

では、なぜ時間が足りなくなるのか。多くの人は「読むのが遅いからだ」と思っています。だから速読の練習を始める。でも、速読が身につくには数ヶ月かかります。次の試験には間に合いません。

本当の原因は、別のところにあります。

分からない問題を、引き延ばしているからです。

1問の答えが見つからない。もう一度本文を読む。まだ分からない。設問を読み直す。また本文に戻る。この往復で、1問に3分、4分、5分と溶けていきます。そして後ろの問題を解く時間がなくなる。

つまり、塗り絵は「読むのが遅い」から起きるのではなく、「1問に時間をかけすぎる」から起きています。

対策1:捨てる勇気

塗り絵をなくす一番の方法は、意外に聞こえるかもしれませんが、自分から問題を捨てることです。

答えが見つからないとき、20秒探して見つからなければ、その問題は捨ててください。適当にマークして、次に進む。

冷たい話に聞こえるかもしれません。でも、計算すれば分かります。

1問に5分かけて正解しても、その5分があれば、他の問題を5問解けたはずです。1問に固執することは、後ろの5問を捨てているのと同じです。

しかも、往復してもたいてい正解しません。1回目に見つからなかった答えは、2回目でも見つからないことが多い。見落としではなく、設問の解釈をどこかで間違えているからです。

「見つからない」と感じたら、それは撤退の合図です。粘るのではなく、手放す。この勇気が、塗り絵をなくします。

私自身、最初は10問ほど塗り絵になっていました。全部解こうとして、1問1問に時間をかけて、結局最後まで届かなかった。捨てると決めてから、初めて最後まで解き切れるようになりました。

対策2:時間配分を、体に入れる

捨てる勇気とセットで必要なのが、時間配分です。

Part 7の基準は「1問1分」。3問セットなら3分、5問セットなら5分。この感覚を、頭ではなく体に入れる必要があります。

「頭で分かっている」と「時間に追われながらできる」は、まったく別のことです。本番の緊張の中で、時計を見ながらペースを保つ。これは、実際に時間を計って練習しないと身につきません。

やり方はシンプルです。1問ずつではなく、セット単位でタイマーを見ながら解く。「3問セットを3分で抜ける」という体感を、何度も繰り返して覚える。

そして解いた後、なぜその選択肢が正解なのか、本文のどこを見て決めたのかを確認する。答え合わせだけして丸をつけても、解き方は変わりません。

慣れると、時間が勝手に削れる

ここが、この記事で一番伝えたいことです。

時間配分を意識して練習を続けると、あるとき変化が起きます。

問題を読んだ瞬間に、「このあたりに答えがありそうだ」と見当がつくようになる。選択肢を見た瞬間に、「これはよくあるひっかけのパターンだ」と気づくようになる。

Part 7の問題には、型があります。目的を問う問題、詳細を問う問題、NOT問題、意図問題。そして誤答の選択肢にも、決まった作り方があります。本文の単語をそのまま使った選択肢は罠、言い換えられた選択肢が正解。数字を1つずらした選択肢、条件をすり替えた選択肢。

こうしたパターンが見えてくると、探す時間が激減します。「全部を丁寧に読む」から「必要な場所を狙って読む」に変わる。

これは速読ではありません。予測力です。そして予測力は、量をこなせば必ず身につきます。才能ではなく、慣れです。

塗り絵をなくすための最終的な武器は、この予測力です。捨てる勇気で今の試験を乗り切りながら、練習を重ねて予測力を育てる。そうすれば、捨てる問題そのものが減っていきます。

まとめ

実際に試す

drillahでは、本番と同じ構成のPart 7を無料で公開しています。

この記事に書いた「捨てる勇気」を、実際に試してみてください。20秒で見つからなかったら、次へ。それだけで、最後まで届くようになります。登録は不要です。すべて無料で解けます。