Part 7を解くとき、本文と設問、どちらから読んでいますか。

本文を全部読んでから設問に取りかかると、たいてい内容を忘れていて、もう一度本文に戻ることになります。この往復が、Part 7の時間を溶かす最大の原因です(時間そのものの配り方はPart 7の時間配分「1問1分」で詳しく扱っています)。

正しい順番は、設問を先に読むこと。ただし、選択肢は読みません。

この「選択肢を読まない」が、意外と知られていません。そして、ここに理由があります。

基本の順番:設問を先に、本文を後に

まず全体の流れです。

  1. 設問を先に読む(選択肢は読まない)
  2. 本文を読む
  3. 根拠が見つかったら、そこで選択肢を読んで解答する

本文を読む前に「何を聞かれるのか」を知っておく。すると、本文を読みながら「あ、これが答えだ」と気づけます。目的を持って読むのと、なんとなく読むのとでは、同じ文章でも目の止まり方が変わります。

逆に、本文を先に全部読むと、読み終わった頃には最初の内容を忘れています。設問を見て「どこに書いてあったっけ」と本文に戻る。この戻りが時間を奪います。

何問先読みするか:文書の長さで変える

設問を何問先読みするかは、文書の長さと設問数で決めます。

短い文書(2〜3問)なら、全部先読み

シングルパッセージで2〜3問しかない場合は、設問を全部先に読んでしまいます。

本文が短いので、「2問読んで本文を読んで、2問分だけ答えて、また次の設問を読む」という区切り方が、かえってやりにくい。本文が短いぶん、全部の設問を頭に入れてから一気に読んだほうが速く回せます。

長い文書や4問なら、2問ずつ

同じシングルでも、本文が長い場合や設問が4問ある場合は、2問ずつに分ける戦法も取れます。

一度に4問を頭に置くと、探すものが多すぎて何も見つかりません。2問だけ持って本文の前半を読み、答えたら次の2問を読んで後半を読む。これはダブルパッセージやトリプルパッセージでも使う読み方です(トリプルで2問ずつ先読みする具体的な手順と、解けない設問の扱いはトリプルパッセージの解き方で解説しています)。

つまり、文書の長さに応じて先読みの量を変える。短ければ全部、長ければ2問ずつ。

文書のタイプでは分けない

メールでも広告でも通知でも、設問を先に読む点は変わりません。

「短い広告なら本文から読んだほうが速いのでは」と思うかもしれません。でも、先に広告を読んでも、何を聞かれるか分からなければ、結局あとで設問を読んでから広告に戻ることになります。だったら最初に設問を読んでおいたほうが、一度で答えられます。

どんなに短い文書でも、設問が先。これは徹底していい原則です。

なぜ選択肢を読まないのか

ここが本題です。設問文は読むが、その下の4つの選択肢(A〜D)は、本文を読む前には読みません。理由が2つあります。

理由1:覚えられないから

1つの設問に選択肢は4つ。設問が3問あれば12個です。これを本文を読む前に暗記するのは、時間がかかるうえに、本文を読んでいる間にどうせ忘れます。

覚えられないものを読むのは、時間の無駄です。設問文だけなら「何を探すか」の一言なので、頭に残ります。

理由2:記憶が混ざるから

これが本当の理由です。

選択肢を先に読むと、こういう順番になります。

選択肢を読む → 本文を読む → 解答するために、もう一度選択肢を読む

このとき、問題が起きます。解答しようとして選択肢を見たとき、「この内容、どこかで見た気がする」と感じる。でも、それが本文に書いてあった内容なのか、それとも最初に選択肢を読んだときの記憶なのか、区別がつかなくなるのです。

見覚えがあるから正解だと思って選ぶと、実は選択肢を最初に読んだ記憶だった、ということが起きる。出題者は、この混同を狙った誤答を用意しています。

選択肢は「本文で答えを絞ってから」読む

正しい順番はこうです。

設問文だけ読む → 本文を読む → 答えの根拠を見つける → そこで初めて選択肢を読む

本文である程度答えが絞れてから選択肢を読むと、「全く見たことのない内容」なのか「今まさに本文で読んだ内容」なのかが、はっきり区別できます。

本文で「答えはITチームが担当だ」と分かってから選択肢を見れば、それと一致する選択肢が一目で選べる。記憶が混ざりません。

選択肢は、暗記するものではなく、答えを持って照合しにいくもの。この順番を守るだけで、正答率が変わります。

まとめ

実際に試す

drillahでは、本番と同じ形式のPart 7を無料で公開しています。

この記事に書いた「設問先読み・選択肢は後」を、実際に試してみてください。本文を読んでから選択肢を見る感覚が、やってみると分かります。登録は不要です。すべて無料で解けます。