Part 7が最後まで終わらない。塗り絵で試験が終わる。
この悩みを持つ人の多くは、Part 7の対策を探します。速く読む方法、長文の解き方。でも、原因はそこではないことが多いです。
Part 7の時間不足は、Part 5と6で作られています。
この記事では、リーディング75分をどう配分するかを、後ろから逆算して決めていきます。
まず、Part 7に何分必要かを決める
配分は前から積み上げるのではなく、後ろから逆算します。Part 7に必要な時間が先に決まり、残りをPart 5と6に割り当てる。この順番です。
Part 7は3つの区分に分かれます。
| 区分 | 構成 | 必要な時間 |
|---|---|---|
| シングルパッセージ | 10文書・29問 | 1文書あたり2〜3分 |
| ダブルパッセージ | 2セット・10問 | 1セット5分 |
| トリプルパッセージ | 3セット・15問 | 1セット7分 |
ダブルとトリプルを合計すると、5×2+7×3で31分。ここは削れません。複数の文書を突き合わせる作業は、どうしても時間がかかります。無理に短縮すると、精度が落ちて失点します。
シングルは1文書2〜3分。10文書で20〜30分。
合わせると、Part 7には55分前後が必要です。
Part 7の55分を、シングル・ダブル・トリプルの中でどう使い、どこで時間を溶かさないか——その中の配分は、Part 7の時間配分(「1問1分」の落とし込みと、時間を溶かす3つの罠)で詳しく書いています。
そしてリーディングは全部で75分。つまり、Part 5と6に使えるのは20分しかありません。
Part 5と6は、20分が絶対の上限
20分を超えた瞬間、Part 7のどこかが削られます。削られるのは、たいてい最後のトリプルです。一番配点を落としやすい場所が、一番先に犠牲になる。
そして本番では、想定通りに進まないことが必ず起きます。読みにくい文書に当たる、集中が切れる、マークミスに気づく。
だから20分ぴったりを狙うのではなく、余裕を持たせて18分を目標にしてください。2分の貯金が、後半の事故を吸収します。
18分を、5と6にどう割り振るか
ここは、自分の得意不得意で決めていいところです。
私はPart 6のほうが得意だったので、Part 6に8分、Part 5に10分としました。逆にPart 5が得意なら、Part 5を8分にしてもいい。9分・9分でも構いません。
大事なのは合計18分を守ることであって、内訳の正解が一つに決まっているわけではありません。
模試を解いてみて、どちらが速く終わるかを確かめてください。速いほうを短く、遅いほうを長く。それだけです。
Part 5:20秒で切れないなら、文法が足りていない
Part 5は30問。10分なら1問20秒です。
「20秒は速すぎる」と感じたなら、そこが最初のボトルネックです。
Part 5には難問も混ざっていますが、大半は基礎的な文法問題です。選択肢を見た瞬間に「これは品詞の問題だ」「これは時制の問題だ」と分かる。分かれば、20秒で決まります。
つまり、基礎問題を瞬時に切れないというのは、時間の使い方の問題ではなく、文法力そのものが足りていないということです。
この場合、時間配分の工夫では解決しません。まず文法を固めてください。文法問題集を1冊、繰り返す。遠回りに見えますが、これが一番速い道です。
そして本番では、20秒で決まらない問題は捨ててください。語彙問題は、単語を知らなければ何分粘っても解けません。悩んでいる時間が、そのままPart 7から奪われています。
Part 6:長文に入る前の助走
Part 6は4つの文書、16問。1文書あたり2分で駆け抜けます。
Part 6は、文法と文脈の両方を問う構成です。空欄の前後だけを見て解ける問題もあれば、段落全体の流れを追わないと解けない問題(文挿入など)もあります。
特別な対策は、あまり必要ないと考えています。Part 5の演習で文法力を、Part 7の演習で長文を読む力を鍛えていれば、Part 6はその中間にあるからです。両方をやっていれば、自然に解けるようになります。
位置づけとしては、Part 7に入る前の助走です。ここで悩み込まず、リズムよく抜けて、頭を長文モードに切り替える。
見直しの2分は、文法を見る
75分の内訳をまとめると、こうなります。
| パート | 時間 |
|---|---|
| Part 5 | 10分 |
| Part 6 | 8分 |
| Part 7 | 55分 |
| 見直し | 2分 |
最後の2分。ここで何を見るかにも、優先順位があります。
まず、飛ばした問題を埋めてください。空欄のままにしておくと、確実に0点です。マークだけはしておく。
すでに全部埋まっているなら、Part 5と6を見直すことをおすすめします。Part 7の長文ではなく、文法問題のほうです。
理由は2つあります。
配点は、どの設問も同じです。Part 7の難しいトリプルの1問も、Part 5の基礎的な1問も、同じ点数です。難しい問題を見直しても、得られるものは変わりません。
2分で誤りに気づける確率が、文法のほうが高い。Part 7を見直すには、本文をもう一度読む必要があります。2分では1問も終わりません。一方、Part 5なら1問20秒で見直せます。「あ、時制を間違えた」と気づける可能性がある。
限られた2分で拾える点数が多いのは、文法のほうです。
まとめ
- Part 7には55分が必要。ダブル5分×2、トリプル7分×3、シングル2〜3分×10
- 逆算すると、Part 5と6は20分が上限。余裕を持たせて18分を目標に
- 18分の内訳は得意不得意で決める。Part 6が得意なら6に8分、5に10分
- Part 5で20秒で決まらないなら、時間配分ではなく文法力の問題
- Part 6は助走。2分で1文書を抜ける
- 見直しの2分は、長文ではなく文法を見る。配点は同じで、気づける確率が高い
実際に試す
配分を決めても、時間に追われながら実行できるかどうかは別です。実際に計って解く練習でしか、身につきません。
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- セットごとにタイマー付き
- 本番形式のフル模試(54問・55分)で、通しの時間感覚をつかめます
- 採点後に、シングル/ダブル/トリプルの区分別に、標準時間との差を表示します
- 解説は「正解は(B)です」で終わらせず、本文に赤ペンで、どこを見て、どう決めたかを書き込んでいます
この記事に書いた「シングル2〜3分、ダブル5分、トリプル7分」を、実際に守れるかどうか。計ってみてください。登録は不要です。すべて無料で解けます。