Part 7に出てくる、チャット形式の問題。テキストメッセージやオンラインチャットのやり取りに、下線が引かれていて、「この発言はどういう意味か」と問われるタイプです。
"I'm on it" や "Not again" のような短い一言に下線が引かれ、選択肢から意味を選ぶ。一見簡単そうで、間違える人が多い。
理由はシンプルです。下線部だけを見ても、答えは絶対に分からないからです。
この記事では、チャット問題(意図問題)を確実に取るための読み方を書きます。
なぜチャット問題は難しいのか
下線が引かれるのは、たいてい相槌や、言い換えのきく表現です。
"I'm on it"(やっておきます)"Good luck with that"(まあ頑張って)"Tell me about it"(本当にね)——こういう表現は、それ単体では意味が定まりません。文脈によって、励ましにも皮肉にもなる。
だから、下線部の吹き出しだけを読んでも解けない。その前後で何が話されているかを見て、初めて意味が決まります。
出題者は、これを分かったうえで問題を作っています。下線部だけを見て早合点する人が、引っかかるように選択肢を並べている。
解き方:話の流れで意味を決めてから、選択肢を読む
順番が大事です。
1. 出題箇所は、探さなくていい
チャット問題は、どこが問われるか一目で分かります。下線が引いてあるからです。他の設問のように本文を探し回る必要はありません。
だから、まずは普通に上から会話を読んでいきます。
2. 下線部に来たら、そこまでの流れで意味を推測する
会話を読み進めて、下線部に到達したとき。
そこまでの話の流れから、「この人は今、何を言おうとしているのか」を自分で考えます。誰が、何について話していて、この発言はそれに対する返事なのか。相手の問いに答えているのか、提案しているのか、断っているのか。
流れの中に置いて考えれば、"I'm on it" が「すぐ対応します」という意味だと分かります。直前に相手が「これ、お願いできる?」と頼んでいれば、それへの返事だからです。
3. 自分で意味を決めてから、選択肢を読む
ここが最重要です。
下線部の意味を自分の中で決めてから、初めて選択肢(A〜D)を読みます。そして、自分が理解した意味と合致するものを選ぶ。
なぜこの順番かというと、先に選択肢を読むと、引っかけに惑わされるからです。
チャット問題の選択肢には、「その表現が持ちうる別の意味」が誤答として並びます。先に選択肢を見ると、「どれもありえそう」に見えてしまう。でも、自分で文脈から意味を決めておけば、「私が理解したのはこれだから、これだ」と迷わず選べます。
自分の解釈を持って選択肢に向かう。選択肢に判断を委ねない。これが引っかからないコツです。この「本文(会話)で答えを決めてから選択肢を読む」という順番は、意図問題に限らずPart 7全体に共通する原則です。詳しくはPart 7の解く順番|設問を先に読む。ただし選択肢は読まないで解説しています。
合致する選択肢がないとき
自分で意味を決めたのに、それに合う選択肢が見つからない。あるいは、そもそも意味が推測できない。
そういうときは、下線部から遡って読み直します。
下線部の直前の発言、その前の発言、と少しずつ戻る。誰かの質問への返事なら、その質問を見つける。提案への同意なら、元の提案を見つける。答えは必ず、下線部より前のどこかにあります。
指示語に注意する
下線部に "it" "that" "this" のような指示語が含まれている場合、それが何を指しているかを特定する必要があります。
"I'll handle it" の "it" が何なのか。会話を遡れば、必ず指しているものがあります。指示語の中身を突き止めれば、発言全体の意味が定まります。
一番の落とし穴:話は二転三転する
これが、チャット問題で一番間違えやすいポイントです。
チャットのやり取りは、途中で方針が変わることがあります。「A案でいこう」と決めたのに、数行後で「やっぱりB案のほうがいい」となる。予定していた時間が、後の発言で変更される。
前半だけ読んで答えを決めつけると、この転換を見落とします。
だから、下線部の意味を推測したあとも、会話の最後まで読んで「結局どうなったのか」を確認してください。特に、時間・場所・担当・方法といった具体的な情報は、後の発言で上書きされることがあります。
最初のほうで答えを決めつけない。会話が着地するところまで見届ける。これを守るだけで、取りこぼしが減ります。
まとめ
- チャット問題は、下線部の吹き出しだけを見ても解けない。前後の流れが必要
- 出題箇所は下線で分かるので、探さず、普通に上から読む
- 下線部に来たら、そこまでの流れで意味を自分で推測する
- 自分で意味を決めてから、選択肢を読む。先に選択肢を読むと引っかかる
- 合致する選択肢がなければ、下線部から遡る。指示語は中身を特定する
- 話は二転三転する。最初で決めつけず、会話の着地まで確認する
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